2009映画

『アサルトガールズ』

押井守の『アヴァロン』以来8年ぶりとなる実写長編作品。 オムニバス作品 『真・女立喰師列伝』 『斬〜KILL〜』 の一篇としてそれぞれ製作された 2本の短篇「アサルトガール」の延長上にある作品。 1作目の佐伯日菜子、 2作目の菊地凛子が再登場し、 新…

『マラドーナ』

エミール・クストリッツァによる ディエゴ・マラドーナに関するドキュメンタリー映画。 12月12日 公開 原題「MARADONA BY KUSTURICA」 監督:エミール・クストリッツァ 出演:ディエゴ・アルマンド・マラドーナ/エミール・クストリッツァ/マラドーナ・ファミ…

『カールじいさんの空飛ぶ家』

ディズニー/ピクサーの最新作であり、 記念すべき長篇10作品目、 ついでに初の3D作品。(ただし、試写は2Dでした) 面白かったし、 とても良くできている作品だと思うけれど、 それだけと言ってしまえば、それだけな印象。 もちろん、 面白くて良くでき…

『東のエデン 劇場版 I The King of Eden』

テレビアニメ『攻殻機動隊 S.A.C.』や 『精霊の守り人』の神山健治監督による 初の完全オリジナル作品として 今年4月からテレビ放送された『東のエデン』。 キャラクターデザインを 『ハチミツとクローバー』の羽海野チカが手がけたことも 話題になっていた…

『ホースメン』

チャン・ツィイーが猟奇殺人犯を演じたことで話題の本作品。 マイケル・ベイが製作で作品時間が90分となれば、 作品に「深み」を望むのは 「無い物ねだり」と言えよう。 10月24日 公開 原題「HORSEMEN」 監督:ジョナス・アカーランド 出演:デニス・クエイ…

『私の中のあなた』

『きみに読む物語』に続く、と思いきや、 間に日本未公開作品(DVDは発売済み)なるものがあった、 ニック・カサヴェテス監督最新作。 10月9日 公開 原題「MY SISTER'S KEEPER」 監督:ニック・カサヴェテス 出演:キャメロン・ディアス/アビゲイル・ブレス…

『あの日、欲望の大地で』

『バベル』『21グラム』の脚本家、ギジェルモ・アリアガの初監督作品。 もちろん脚本もアリアガ自身によるもの。 けれど、物語だけ追うとただの昼ドラにしか見えない。 邦題が悪いことも大きな要因であろう。 9月26日 公開 原題「THE BURNING PLAIN」 監督:…

『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』

ハリソン・フォード主演最新作。 意外なことに面白かった。 大仰なハリウッド映画かと思いきや、 メジャースタジオ作品ではなくて、 しかも、 ハリソン・フォードがメジャースタジオ製作以外の作品に 出演するのも初めてとのこと。 9月19日 公開 原題:「Cros…

『ポー川のひかり』

エルマンノ・オルミ監督の最新作。 でも、監督作品ですぐに思い浮かぶタイトルが、 『木靴の樹』と『聖なる酔っぱらいの伝説』だけだった。 2作品とも大好きな映画だ。 他に何があったかなとプロフィールを見たら、 オムニバス作品『明日へのチケット』の一…

『山形スクリーム』

もう、バカバカしいったらありゃしない。 想像以上にドタバタな、竹中直人監督最新作。 もちろん最初から「本気でバカバカしい映画を作る」と言って 制作された本作品を、 これまでの竹中直人作品と同じ視点で観ることほど 愚かなことはないのだが、 まさか…

『ノウイング』

こんな腰から砕け落ちるようなムチャクチャな映画、 久しぶりに観た。 よくもまあ、こんな物語で作品を製作しようと思ったものである。 7月20日 公開 原題「KNOWING」 監督:アレックス・プロヤス 出演:ニコラス・ケイジ/チャンドラー・カンタベリー/ローズ…

『いけちゃんとぼく』

西原理恵子の同名絵本を原作に映画化した作品。 この手の映画化作品は成功する例が少なく、 特に西原理恵子の作品はむづかしいと思う。 だからほとんど期待せずに観たのが良かったのか、 意外と面白かった。 6月20日 公開 監督・脚本:大岡俊彦 出演:蒼井優…

『スティル・アライヴ』

クシシュトフ・キェシロフスキが54歳で急逝してから10年後の 2006年3月にポーランド・テレビで放送されたドキュメンタリー作品。 6月20日公開 原題「STILL ALIVE -a film about Kieslowski」 監督:マリア・ズマシュ=コチャノヴィチ【内容】 ポーランド映画…

『愛を読むひと』

『リトル・ダンサー』でのデビューがあまりにも鮮烈だった、 スティーヴン・ダルドリー監督最新作。 というより、 アカデミー主演女優賞を受賞した ケイト・ウィンスレットの作品と言うべきだろうか。 とても美しく丁寧に作られた、良い作品だと思う。 6月19…

『レスラー』

世代によっては既に知らない人の方が多いであろう、 ミッキー・ロークの大復活作品。 面白かったし、良くできていると思うけれど、 もう一歩何かが足りないと感じさせる作品。 6月13日 公開 原題「THE WRESTLER」 監督:ダーレン・アロノフスキー 出演:ミッ…

『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』

久し振りに名前を聞いた、トラン・アン・ユン監督最新作。 ちなみに続く次回作は『ノルウェイの森』とのこと。 これまでのベトナムを舞台にした3作品とは ガラリと雰囲気が変わった本作品だが、 主演3人のキャスティングばかりが話題になっている。 確かに…

『ベルサイユの子』

他作品撮影中に急性肺炎のため37歳で急逝した ギョーム・ドパルデュー主演作品。 本作品が映画デビューとなるエンゾ役の少年 マックス・ベゼット・ド・マルグレーヴがかわいい。 5月2日 公開 原題「Versailles」 監督/脚本:ピエール・ショレール 主演:ギョ…

『ウェディング・ベルを鳴らせ!』

エミール・クストリッツァ監督最新作。 『黒猫・白猫』をひっくり返してゴタ煮にしたようなドタバタコメディ。 少々やりすぎな気もするが、 もう全編ヒッチャカメッチャカで楽しい。 4月25日 公開 原題「Promets Moi」 監督:エミール・クストリッツァ 出演…

『グラン・トリノ』

クリント・イーストウッド監督最新作。 2008年は『チェンジリング』と本作品の2本が公開されている。 『チェンジリング』のときにも書いたが、自身で脚本を書かないとはいえ、えらいハイペースである。 しかも、必ず水準以上の作品を作り続けていることがス…

『バーン・アフター・リーディング』

コーエン兄弟の最新作は、 前作『ノーカントリー』からガラリと雰囲気を変えて、 ダメ人間たちが繰り広げるクライム・コメディ。 これがムチャクチャ楽しかった。 4月24日 公開 原題「Burn After Reading」 監督・脚本・製作:ジョエル・コーエン/イーサン・…

『レイチェルの結婚』

ここ数年、名前を聞かないと思っていたら、 ドキュメンタリー作品を何作か撮っていたという、 ジョナサン・デミの久しぶりの劇場用長編作品。 4月18日 公開 原題「RACHEL GETTING MARRIED」 監督:ジョナサン・デミ 出演:アン・ハサウェイ/ローズマリー・デ…

『ミルク』

同性愛者であることを公表して アメリカで初の公職に就いた ハーヴィー・ミルク。 彼がサンフランシスコに移り住んでから、 政治活動に携わり、 殺害されるまでの8年間を描いた作品。 4月18日 公開 原題「MILK」 監督:ガス・ヴァン・サント 出演:ショーン…

『スラムドッグ$ミリオネア』

アカデミー賞 最優秀作品賞他 8部門受賞作品。 面白かったし、良い映画だと思うけれど、 特に語るべきことが見当たらない作品。 (4月18日 公開) 監督:ダニー・ボイル 出演:デーヴ・パテル/フリーダ・ピント/マドゥル・ミッタル 少年ジャマールは、警察に…

『花の生涯〜梅蘭芳〜』

1993年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した 『さらば、わが愛 覇王別姫』の監督チェン・カイコーが、 再び京劇界を描いた作品。 『さらば、わが愛〜』はフィクションだったが、 本作品は実在した梅蘭芳の半生記。 ちなみに『覇王別姫』という演目は…

『ゼラチンシルバーLOVE』

写真家 繰上和美の初監督作品。 3月7日 公開 監督:繰上和美 出演:永瀬正敏/宮沢りえ/天海祐希/役所広司【ストーリー】 無機質な部屋から向かいの女をビデオカメラで監視するカメラマンの男(永瀬正敏)。 運河を隔てた無機質な部屋で24時間監視され、ビデ…

『U23D』

いやぁもう、なんというか、ウッキャッキャッキャッて感じでした。 えぇ、意味不明です。 分かっています。 プレスにある 「この映画はU2ファンへのラブレター」 というスタッフの意気込みが全てを語っています。 3月7日 公開 監督:キャサリン・オーウェン…

『ホルテンさんのはじめての冒険』

定年退職するベテラン鉄道運転士が第二の人生を迎えるにあたり、「自分探し」に模索する物語。 勤続40年、仕事中心に生きてきた主人公ホルテンさんは、退職したものの、日々の過ごし方が分からず、出かけた先々で大小さまざまなトラブルに巻き込まれてしまう…

『チェンジリング』

クリント・イーストウッド監督最新作。 何故イーストウッドは、こうもクオリティの高い作品を、こうも短いインターバルで作り続けることができるのだろうか。 とても不思議でならない。 1928年に起きた事件を忠実に描いた作品とのことだが、映画作品としての…

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

ベンジャミン・バトンが生まれて死ぬまでと、その後の物語。良い映画だと思うのだが、全体的に物語が散漫で、何となくスッキリしない。決して寓話として描かれていないのだが、物語のスタイルが「読み聞かせ」なので、どうしても寓話っぽくなってしまってい…

『ヘブンズ・ドア』

1997年のドイツ映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」の日本版リメイク作品。 オリジナル版との大きな変更点は、主人公が男2人だったのが、男と14歳の少女になったことくらいで、物語の大きな流れは変わらない。もちろん部分部分での設定やキャラクターの…