2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『最強のふたり』

本国フランスで歴代2位の興行成績を収め、日本でも東京国際映画祭でグランプリ、フランス映画祭で観客賞と、作品の間口の広さとクオリティの高さを確約してみせる、笑いと感動に満ちた傑作。若くして出会った二人の共同監督作品で今回が4作目にして日本初公…

『アウトレイジ ビヨンド』

『アウトレイジ ビヨンド』(10/6公開)の試写。 んー、前作の方が好きです。 http://wwws.warnerbros.co.jp/outrage2/

『テイク・ディス・ワルツ』

長編初監督作となった前作『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』も素晴らしかったけれど、2作目の今作もスゴイことになっていた。サラ・ポーリーは役者としても好きだったけれど、今回で完全に「今後絶対に目が離せない」映画作家となった。『レボリューショ…

『Virginia/ヴァージニア』

ハリウッドの大スタジオから離れて、規模は小さいながらも良質で作家性に満ちた作品を製作し続けるコッポラの姿勢に感動する。『胡蝶の夢』『テトロ』と近年の作品はどれもハッとするほど美しい“映画”ばかりで大好き。 8月11日 公開 原題:TWIXT 監督・脚本…

『神弓 -KAMIYUMI-』

50万人の朝鮮市民が清の戦争捕虜となった1636年の“丙子の乱”を舞台とした韓国映画。国家反逆罪で殺された父から「妹を守れ」と託された弓を手に、清の捕虜となった妹を助けるべく大軍へ立ち向かう、パク・ヘイル演じる主人公ナミ。彼の華麗な弓さばきを始め…

『放課後ミッドナイターズ』

多くのTV番組オープニングやCMでアニメーションを手がけてきた竹清仁による初長編作品。2008年の『放課後MIDNIGHT』をベースにしている。その前衛ともパンクとも下らぬギャグとも判別できないような竹清仁の世界が楽しい。ただ作品世界を成立させるために書…

『天地明察』

目当ての試写が試写状の時間表記ミスで観られず、『天地明察』(9/15公開)の試写へ滑り込む。 特に語ることがない。でもクライマックス導入部での刻を告げる鐘の音をも編曲に取り入れた久石譲の楽曲に、図らずもアガった。 http://www.tenchi-meisatsu.jp/ind…

『プンサンケ』

キム・ギドク作品に衝撃を受けて飛び込みで助監督を務めた経緯を持つチョン・ジェンホン監督による長編2作目。製作総指揮と脚本はキム・ギドク。 南北分断国家だからこそ描ける、その切実で悲痛な願いと希望で満ちた想いを言葉語らぬ主人公の身体ひとつに託…

『アベンジャーズ』

『アイアンマン』(2009)以降、着々と進められてきたプロジェクト、マーベル・ヒーロー大集合映画。監督は日本アニメ文化を仕立て直してアメリカTVドラマの中で再構築してきたジョス・ウェドン。そんなどこかで観たことのあるようなギミックに満ちていながら…

『桐島、部活やめるってよ』

吉田大八監督の四作目。これまでの作品も好きだったけれど今作は別格となった。浅井リョウの同名小説の構成を大幅に改編した脚本が見事。それ以上に演出が素晴らしく、監督の要求に十二分に応えたであろう若き役者たちにも最大の賛辞をお送りたい。 物語の中…

『放課後ミッドナイターズ』

『放課後ミッドナイターズ』(8/25公開)の最終試写。 前半は物語にのれず、でも後半は楽しかった。脚本の問題かな?でも監督・竹清仁の描く不条理に満ちた映像世界が、物語を超越した地平へと観客を導いてゆく。 http://afterschool-midnighters.comランキン…

『ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode1』【字幕版】

『ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode1』【字幕版】(9/8公開)の試写。 2009年に台湾で大ヒットした刑事ものTVドラマの映画化。破天荒なアクションと大味な物語はどこの国のテレビ局映画も同じなのかしら?でも撮影監督はリー・ピンビン…