2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『蜂蜜』

セミフ・カプランオール監督による“ユスフ三部作”最終章。前作となる『卵』『ミルク』は機会なく未見。そもそもこの三部作、ユスフの純粋な一代記ではない。時間軸を無視して壮年期・青年期・幼少期を描いており、監督自身この主人公を同一人物とは名言して…

2011年7月第1週 公開作品

■7月1日(金)より『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』 http://www.minipara.com/movies2011-2nd/hangover2/■7月2日(土)より『VEIN-静脈-』 http://www.minipara.com/movies2011-2nd/vein/『赤い靴 デジタルリマスターエディション』 h…

『BIUTIFUL ビューティフル』

これまで群像劇ばかりを撮り続けていたアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥが一人の男(父親)の物語を描いた最新作。なんと言っても、末期がんを宣告された主人公を演じたハビエル・バルデムが素晴らしい。かなり重い物語で、鑑賞後に極度の疲労感が体…

『SUPER 8/スーパーエイト』

スピルバーグ製作によるJ.J.エイブラムス監督最新作。各所で言われているとおり1980年代のスピルバーグ作品へのオマージュにあふれた作品となっていて、当時の作品群をリアルタイムで体験していた世代には、抗うことのできない楽しみに満ちている。1979年と…

『127時間』

ダニー・ボイル監督最新作。断崖に右腕を挟まれて動けなくなった主人公アーロン・ラルストンが奇跡の生還を遂げた実話の映画化。主要登場人物はジェームズ・フランコだけという、アカデミー主演男優賞ノミネートも納得の熱演が心に残る傑作。 ダニー・ボイル…

『奇跡』

是枝裕和監督の最新作。芸人まえだまえだの二人を主演として九州新幹線全線開業をモチーフに描く群像劇。これがちょっとビックリな良作でした。もともと是枝作品はあまり得意ではなかったのだけれど、本作品はかなり好きな作品となった。『誰も知らない』以…