2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『007 慰めの報酬』

一本の作品としては面白かったのだが、別に「007」シリーズでなくても良いんじゃないかと思う。これは前作「カジノ・ロワイヤル」の時も同じことを思った。 それ以前の「007」シリーズにあるような、非現実的な小道具や、ジェームズ・ボンドの常人離れしたキ…

『シルク』

作品のスミからスミまで、その全てが文芸大作な映画。 ただ残念なのは、フランスと日本のシーンで画づくりにあまり差異を感じなかったため、やや単調な印象を受けてしまった。確かにフランスでは春夏を中心とした色彩豊かな映像を重ね、日本では雪深い山間の…

『人のセックスを笑うな』

タイトルが持つインパクトとは全く別の、(良い意味で)普通の映画。役者の佇まいがナチュラルで良い。 必要以上のカット割りやアップもなく、過剰なセリフもない。非常にストイックで静かに物語が進んでいくため、近頃の映画を見慣れていると、やや長くも感じ…

『ジェシー・ジェームズの暗殺』

正直なところ、アメリカ時代劇(西部開拓や南北戦争など)に特別な思い入れもなく、もちろんアメリカで生まれ育ったわけでもないので、ジェシー・ジェームズやロバート・フォードに関する知識もないし、アメリカ国民にとって彼らがどのような存在なのかも知らな…

『アース』

太陽の光と地球の地軸の傾きによる季節変化の恵みを受けて生きる、地球上の生物たちの生態を紹介しながら、北極から南極へ旅していく構成が面白い。非常に貴重な映像もあるようだが、この手のドキュメンタリーをあまり観ないので、そこはあまり分からない。…