2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『ライク・サムワン・イン・ラブ』

『ライク・サムワン・イン・ラブ』(9月公開)の試写。 アッバス・キアロスタミ監督が日本で撮影した新作。どこへ連れてゆかれるかも、どこで終わるかも分からない物語の静かな緊張感に快感を覚える。加瀬亮が出ていることは知っていたけど、主演がシンケンピ…

『エージェント・マロリー』

『エージェント・マロリー』(9/28公開)の試写。 主演である総合格闘家ジーナ・カラーノの、映画的な華麗さとはまた少し違う、“からだ”の重さを感じさせるアクションがたまらなくステキな作品。93分と短いのも良し。ソダーバーグって少し苦手だけど、楽しかっ…

『少年は残酷な弓を射る』

やがて16歳を前に大きな事件を起こすことになる息子との関係に戸惑い葛藤する母親の物語を、時間軸をバラバラに組み上げてゆく。監督は『モ―ヴァン』以来9年ぶりの新作となるリン・ラムジー。母親を演じるデレク・ジャーマンのミューズ、ティルダ・スウィン…

『アメイジング・スパイダーマン』

ストーリーもキャストもスタッフもすべてを一新した“スパイダーマン”新シリーズ。『(500)日のサマー』のマーク・ウェブが監督とのことで、いったいどんな“スパイダーマン”になるのかと心配と期待を半々に観たが、これがなかなか楽しい作品でひとまず安心した…

『神弓』

『神弓』(8/25公開)の試写。 1636年の50万人の朝鮮市民が清の戦争捕虜となった丙子の乱を舞台とした韓国映画。音楽の使い方など若干「?」なところもあるが、伝説の弓士たちの弓合戦が思いのほか楽しい。 http://kamiyumi.jp/ランキングに参加しています。も…

『メリダとおそろしの森』【2D字幕版】

『メリダとおそろしの森』【2D字幕版】(7/21公開)の試写。 気分の問題か前半は物語に乗れず「大丈夫か?」とも思ったが、終わる頃にはとても楽しく観ていた。気になるところもあるけれど、全体的には満足。これまでのピクサー作品よりもディズニー作品の系譜…

『アメイジング・スパイダーマン』【3D字幕版】

『アメイジング・スパイダーマン』【3D字幕版】(6/30公開)の試写。普通に楽しかった。けど少々物語を詰め込みすぎな印象もあり。2時間越えという最近では珍しくない上映時間でありながら、これまた昨今の風潮でもある情報量の多さを処理仕切れていないよう…

『アタック・ザ・ブロック』

団地(!)を舞台に不良少年たちがエイリアンと戦うB級アクション。これがなかなかの快作。それもそのはず製作総指揮はエドガー・ライト。監督はコメディアン出身のジョー・コーニッシュによるデビュー作。エイリアン襲来モノとはいえ低予算作品なので、ハリウ…

『愛と誠』

1973年に連載開始の漫画「愛と誠」の再映画化。監督は尋常でないペースでジャンルレスに作品を撮る三池崇史。スタンダード歌謡曲を取り入れたミュージカル仕立てにすることで観客に1972年という時代感を強引に押し付けて、エンターテイメントとして提示する…

『アタック・ザ・ブロック』

『アタック・ザ・ブロック』(6/23公開)の最終試写。 団地(!)を舞台に不良少年たちがエイリアンと戦うB級アクション。低予算であることを巧く利用した物語世界の狭さとか、ありきたりに同年代美少女を登場させない潔さとか、映像や物語のスケールの小ささを…

『ハロー!?ゴースト』

自殺願望を持つ青年の前に4人のゴーストが現れることで繰り広げられる喜劇で、脚本家キム・ヨンタクによる初監督作品。『猟奇的な彼女』のチャ・テヒョンによる1人5役も見どころ。幽霊の描写にCGを使用せず、役者の芝居で見せてゆく演出も楽しい。笑って最後…

『ソウル・サーファー』

サメに襲われて左腕を失ったサーファー少女の実話を映画化。思っていたよりストレートな物語で、主人公の挫折から再起の物語とベサニー本人によるスタントを含むサーフィン競技シーンを軸に描かれる。ベサニーの「誰かが希望を見い出す手助けができるなら」…

『幸せへのキセキ』

英国コラムニスト、ベンジャミン・ミーの実話を基に、主人公家族が閉鎖中の動物園を購入して再オープンに尽力する姿と、妻(母)の死を乗り越えてゆく過程を重ねて描いてゆく、キャメロン・クロウ監督7年ぶりの最新作。原作にとらわれない脚色部分も効果的で、…

『サニー 永遠の仲間たち』

『サニー 永遠の仲間たち』(公開中)を観る。試写のタイミングが見事なほど合わず、公開数週を経てやっとの鑑賞。評判に違わぬとてもステキな映画。とても丁寧に作られていて細部に至るまで逐一が巧い。「さあどうだ」という製作側の声が聞こえてきそうな感涙…

『プンサンケ』

『プンサンケ』(8/18公開)の試写。どうと言うよりスゲェ映画だった。南北分断国家だからこその切実で悲痛な願いに満ちた傑作。そんな重いテーマをアクション・エンタテイメントのオブラートに包んでみせる。製作総指揮・脚本 キム・ギドク。監督はキム・キド…