2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『サイボーグでも大丈夫』

物語は精神病院が舞台になっており、パステル調の美術や小道具、衣装を始め、患者の妄想世界など、観ていて楽しい。しかし、ヒロインの病気を受け入れたくない母親などにより、否応なく病院という現実に引き戻される。 個人的には、患者たちの妄想世界という…

『人が人を愛することのどうしようもなさ』

主演の喜多嶋舞の話題ばかりが先行しているが、まぎれもない「石井隆作品」である。 石井隆作品の、絶妙な構図、夜の雨、ネオン。それらを見ているだけでドキドキしてしまう。 物語の基本構造が主人公・名美の一人称である為、他者の視点はあまりなく、名美…