アメリカ製作者組合賞 受賞結果

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『アウトロー』

トム・クルーズが新たなシリーズ化を前提に挑んだ“ヒーロー”もので、リー・チャイルドによる“ジャック・リーチャー”シリーズを原作としている。現在17冊あるなかの「One Shot」を今回は映画化。毎度お馴染みトム・クルーズのスタントなし闘技とカーアクショ…

『ゼロ・ダーク・サーティ』(2/15公開)

前作『ハート・ロッカー』に続いて、あの緊張感を158分持続させたことには、やはり驚く。終始ジェシカ・チャステインの映画であり、ジェシカ・チャステイン=キャスリン・ビグローな作品でした。 http://zdt.gaga.ne.jpランキングに参加しています。もしよろ…

『ヒッチコック』(4/5公開)

アンソニー・ホプキンスが主演であること以外ほとんど情報なく鑑賞。“メイキング・オブ・サイコ”だったことに面を食らう。ま、でも物語にするには妥当な選択か。ジェス・クローネンウェスによる映像が素晴らしかった。でも監督は他の人でも良かったかも。 ht…

『マーサ、あるいはマーシー・メイ』(2/23公開)

サンダンス映画祭監督賞を受賞したショーン・ダーキンの初長編。カルト集団から逃げ出した少女の2週間の物語。少女が彼らと出会ってから逃げ出すまでの2年間の物語と交互に語られてゆく。主演のエリザベス・オルセンが素晴らしい。 http://video.foxjapan.co…

『ザ・マスター』(3/22公開)

第二次大戦後、アル中の帰還兵が日常に戻れずに新興宗教に出会う。教団の指導者“マスター”と主人公フレディの、どこかで似ていながらも正反対な二人の関係から目が離せなくなる。何がどうより二人の演技が凄まじい。そして撮影も素晴らしかった。 http://the…

『バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!』(2/22公開)

オフブロードウェイ戯曲の映画化。まあ、とくに語ることなし。あの映画とあのドラマを足して3で割った印象。女性が観ると違うのかな? 関係ないが、ギャガの新試写室に初めて行った。雨天時はちょっと入りづらそうね。 http://bachelorette.gaga.ne.jpランキ…

『奪命金』(2/9公開)

ジョニー・トー監督によるギリシャ債務危機に振り回された人々の物語。もともと多様な映画を撮る人ではあるけれど、これはこれで楽しかった。時系列で進まない物語構成に巧く引っぱられた印象。 http://datsumeikin.netランキングに参加しています。もしよろ…

第70回ゴールデン・グローブ賞 受賞結果

【映画部門】■作品賞(ドラマ):『アルゴ』■作品賞(コメディ/ミュージカル):『レ・ミゼラブル』■監督賞:ベン・アフレック『アルゴ』■主演男優賞(ドラマ):ダニエル・デイ=ルイス『リンカーン』■主演女優賞(ドラマ):ジェシカ・チャステイン『ゼロ…

『世界にひとつのプレイブック』(2/22公開)

『ザ・ファイター』のデヴィッド・O・ラッセル最新作。前作と趣向は全くちがいながらも、下世話な家族や町の人々に囲まれ絡みながら物語は進んでゆく。この周囲の下世話さが最高に楽しく、主演二人の物語を飾ってゆく。楽しかった。 http://playbook.gaga.ne…

『LOOPER/ルーパー』

ブルース・ウィリスとジョセフ・ゴードン=レヴィットが30年を隔てた同人物を演じ対面共演することも話題なタイムトラベルSF作品。全米公開前からの高い前評判に違わず、これは面白かった。監督は長編3作目となるライアン・ジョンソンでオリジナル脚本も手が…

『96時間/リベンジ』

近年はすっかりアクション俳優なリーアム・ニーソンによる、怒れる“お父ちゃん”映画の続編。92分という短い時間の中で、細かな辻褄の説明や調整よりも物語のスピードを優先し、CGに頼らぬアクションで魅せてゆく、良くも悪くもリュック・ベッソン率いる“ヨー…

第47回 全米批評家協会賞 受賞結果

■作品賞;『愛、アムール』■監督賞:ミヒャエル・ハネケ『愛、アムール』■主演男優賞:ダニエル・デイ=ルイス『リンカーン』■主演女優賞:エマニュエル・リヴァ『愛、アムール』■助演男優賞:マシュー・マコノヒー『Magic Mike』『Bernie』■助演女優賞:エ…

『アウトロー』(2/1公開)

ヘンなバランスの映画でした。主な要素のひとつひとつは面白いと思うけれど、総体でアンバランスな印象。原作シリーズは未読。このアンバランス感が原作の持つ魅力なのか?派手なCGを使わず“毎度お馴染み”トム・クルーズのスタントなしカーチェイスは堪能。 …

2012年公開作品「私的」ベスト25

2012年に劇場公開された新作映画から洋邦混在の25選です。いろいろなところで言われていますが今年は豊作の年だったようで25本以下にできませんでした。第1位『この空の花ー長岡花火物語』 (2011年/日本/監督:大林宣彦) http://konosoranohana.jp/ この作品…

『96時間/リベンジ』(1/11公開)

怒れる“お父ちゃん”映画の続編。良くも悪くも安定のヨーロッパコープ作品。時間も92分とお手頃。こんな要注意人物は目の届くところで見張ろうよ、な一本。 http://www.foxmovies.jp/96hours/ランキングに参加しています。もしよろしければクリックして頂くと…

『もうひとりのシェイクスピア』

ローランド・エメリッヒの最新作は、これまでのキャリアからは想像できないコスチューム・プレイであり、しかもシェイクスピアもの。どうやら10年以上前からの念願の企画とのことで、“シェイクスピア別人説”の物語をVFXで再現した16世紀末ロンドンの街並みの…

『マリー・アントワネットに別れをつげて』

バスティーユ陥落によるフランス革命勃発から3日間のベルサイユを、マリー・アントワネットの朗読係の視点から描いた作品。ベルサイユ宮殿の入場禁止区域で撮影したことも話題。庶民の少女が王妃に仕えることで、王妃への憧れから敬愛を越えて偏愛にも似た愛…

『フランケンウィニー』

1984年、長編監督デビュー前のティム・バートンがディズニー在籍時に制作した30分の同名短編実写映画をオリジナル同様にモノクロのままストップモーション・アニメとしてセルフリメイク。基本ストーリーはそのままに、主人公のクラスメイトによるエピソード…

『LOOPER/ルーパー』(1/12公開)

久し振りに観た気がするタイムトラベルものSF映画。評判に違わず抜群に面白かった。比較対象が『ターミネーター』なのも仕方ないが、決して劣らぬ作品。もう一度観たい。 http://looper.gaga.ne.jpランキングに参加しています。もしよろしければクリックして…

『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』

主演ダニエル・ラドクリフが『ハリー・ポッター』シリーズ終了後の出演作として選んだ、イギリス製ゴシック・ホラーで、1983年に刊行された小説「黒衣の女 ある亡霊の物語」の映画化作品。個人的にはずいぶんと久し振りに観たビックリドッキリなゴシック・ホ…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』

導入部がネタバレに抵触するという壮絶と悶絶の95分。個人的には楽しんだが、物語作品としてはやっぱり前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』が好き。今シリーズが完結しても結局『〜破』が一番好きだったりするような気がしている。 今夏に特撮博物館で出品…

『その夜の侍』

容易な感想を許さぬ何とも言えぬ後味を残す作品。劇団THE SHAMPOO HATの戯曲を作演出である赤堀雅秋自身により映画用に改稿、彼の初監督作品となる。堺雅人、山田孝之、綾野剛、新井浩文の共演だけでも一筋縄ではいかないことは予想ができるが、これはその斜…

『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』

ジェームズ・キャメロン製作によるシルク・ドゥ・ソレイユの3D映画。複数公演の演目をつないで映画オリジナルの物語を紡いでゆく。個人的には彼らの公演を観たことはないため比較はできないが、3D映画としてはとても興味深い作品だった。先に公開されていた…

『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』

マドンナの劇場用長編二作目は、英国王エドワードとその妻ウォリスの物語を、現代(1998年)に生きる女性ウォリーを媒介にして描いてゆく。アメリカ公開時のあまりの不評ぶりにどんなものかと思っていたけれど、果たして思いのほか楽しんで観ることができた。 …

『フランケンウィニー』(12/15公開)【3D字幕】

えらいこと楽しかった。近年のティム・バートン作品はその“っぽさ”の形骸にしか思えず残念な思いばかりしていたが、今回はセルフリメイクという原点回帰のためか、心底楽しんで観た。いかにもティム・バートン的なゴシック怪奇映画はもちろん、果ては日本の…

『JAPAN IN A DAY [ジャパン イン ア デイ]』

フジテレビの企画発案によるリドリー&トニー・スコット監督の『LIFE IN A DAY』の日本版。一般投稿による2012年3月11日に撮影された映像を紡いだ作品。いろいろ複雑な想いで観たし、正直、絶賛も否定も容易にできない。強いて言えば思っていたよりフラットな…

『アルゴ』

楽しみにしていた作品。いやぁ面白かった。金庫破りや強奪モノではないけれどこれも一種のケイパー映画。ラスト20分での一点突破を目指してプロたちが入念な準備を重ね、物語のディティールを積み上げてゆく過程が無類に面白い、昔ながらの映画の王道物語。…

『リンカーン/秘密の書』

小説『高慢と偏見とゾンビ』を書いたセス・グレアム=スミスの原作・脚本による、アメリカ大統領リンカーンはヴァンパイア・ハンターだった、という奇想怪奇アクション。もしくはアメリカによるアメリカ万歳映画。話のネタとしては面白いと思うけど、ほぼ全…

『イエロー』(TIFF/ID上映)

第25回東京国際映画祭コンペティション部門ニック・カサヴェテス最新作。安定剤依存の女性が、つまらぬ現実から逃避するため自身の中に空想の世界を作り出して対処してゆく。それでも日常の生活は上手くいかず、避けてきた家族と向き合うことになる。いやぁ…