2012年公開作品「私的」ベスト25

2012年に劇場公開された新作映画から洋邦混在の25選です。いろいろなところで言われていますが今年は豊作の年だったようで25本以下にできませんでした。

第1位『この空の花ー長岡花火物語』
(2011年/日本/監督:大林宣彦)
http://konosoranohana.jp/
この作品は別格1位です。大林宣彦ワールドの極みであり最先端。本当に本当にヘンな映画ですが、東日本大震災以降の映像作品として突出していますし、大林ワールドにも収まりきらない物語の力強さに圧倒された特異すぎる“映画体験”は、まさに格別な時間でした。戦争にはまだ間に合いますか?

第2位『007 スカイフォール
(2012年/アメリカ/監督:サム・メンデス)
http://www.skyfall.jp
「007」シリーズに深い思い入れはないのだけれど、この作品には心を持って行かれました。物語は内省的なマザコン映画でしたが、物語の終着点における“ジェームズ・ボンド”という存在のあり方にワクワクしました。そして何よりもスタイリッシュな映像が美しく、そのことが“ジェームズ・ボンド”という特異な映画スターの華麗さをも浮き立たせていた。かくも美麗なアクション映画は他に類をみないのではないかと思う。

第3位『桐島、部活やめるってよ
(2012年/日本/監督:吉田大八)
http://kirishima-movie.com/index.html
この映画は2012年の日本映画を代表すると言っても過言ではない一本。本当に素晴らしかった。今後も何かと観直すことの多いであろう作品。

桐島、部活やめるってよ (本編BD+特典DVD 2枚組) [Blu-ray]

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第4位『ドライブ』
(2011年/アメリカ/監督:ニコラス・ウィンディング・レフン)
http://drive-movie.jp/
映像センスの隅々まで大好きで、ずっと観ていたいと思わせる作品。たぶんここにフィットできない人には全く受け入れられないかもしれない作品でもある。タイトル文字色がピンクなのも最高です。

ドライヴ [Blu-ray]

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第5位『ファミリー・ツリー
(2011年/アメリカ/監督:アレクサンダー・ペイン)
http://www.foxmovies.jp/familytree/index.html?top
大好きなアレクサンダー・ペインなので大きな期待をもって観ましたが、期待以上の濃さにクラクラした作品。心の奥底にまで染みこみます。

第6位『ヒューゴの不思議な発明
(2011年/アメリカ/監督:マーティン・スコセッシ)
http://www.hugo-movie.jp/
映画として非常にヘンなバランスの物語ですが、大好きです。何よりもアニメ以外の3D作品として『アバター』以来の衝撃でした。最新デジタル3Dと随所にみられる古典的映像手法の融合にもワクワクしました。初見は2011年末だったので2012年作品との印象は薄いのですが、大切な一本です。

ヒューゴの不思議な発明 3Dスーパーセット(3枚組) [Blu-ray]

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第7位『裏切りのサーカス
(2011年/フランス・イギリス・ドイツ合作/監督:トーマス・アルフレッドソン)
http://uragiri.gaga.ne.jp
これはシビれました。ほとんど男しか出てこない大人の物語にゾクゾクします。「La Mer」が心に残ります。

裏切りのサーカス コレクターズ・エディション [Blu-ray]

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第8位『アベンジャーズ
(2012年/アメリカ/監督:ジョス・ウェドン)
http://www.marvel-japan.com/movies/avengers/
“お祭り”映画としてこれ以上巧く作られている作品は、そうそうないのではないかと思います。映像に圧倒されることはありませんが、無駄のない物語展開にジョス・ウェドンの力量を感じます。

第9位『サニー 永遠の仲間たち』
(2011年/韓国/監督:カン・ヒョンチョル)
http://sunny-movie.com/index.html
この作品はこれから先、ふと思い立っては何度も観返すことになるであろう、愛すべき作品。

サニー 永遠の仲間たち デラックス・エディション Blu-ray

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第10位『おおかみこどもの雨と雪
(2012年/日本/監督:細田守)
http://www.ookamikodomo.jp/index.html
賛否がかなりハッキリと分かれている作品ですが、私はかなり好きでした。けれど批判している人の意見も充分に理解できます。作品としてのバランスがヘンなことも魅力に感じた映画でした。

おおかみこどもの雨と雪 BD(本編1枚+特典ディスク1枚) [Blu-ray]

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第11位『Documentary of AKB48 show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』
(2011年/日本/監督:高橋栄樹)
http://www.2011-akb48.jp/index.html
ファンではないのですが、これは衝撃の一本でした。描かれてる内容のある程度は外から見ていても想像のできる世界ではありますが、この作品は私の想像以上でした。あえて語られぬ問題もたくさんありますが、それでもAKB48に対する認識は大きく変わりましたし、ひいてはアイドルという存在に対する見方も変わります。いろいろな意味で、かなりギリギリな作品だと思います。

第12位『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
(2011年/アメリカ/監督:スティーブン・ダルドリー)
http://wwws.warnerbros.co.jp/extremelyloudandincrediblyclose/index.html
原作とのかねあいもあってか賛否両論ありますが、私は大好きです。やはり何といってもマックス・フォン・シドーが素晴らしかった。

第13位『別離』
(2011年/イラン/監督:アスガー・ファルハディ)
http://www.betsuri.com/
新世代イラン映画を担うアスガー・ファルハディの息詰まる物語が大好きです。

別離 [Blu-ray]

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第14位『アルゴ』
(2012年/アメリカ/監督:ベン・アフレック)
http://wwws.warnerbros.co.jp/argo/
クライマックスの一点に向けてディティールをひとつずつ組み上げてゆく様が“70年代ケイパーもの”を彷彿とさせ堪能した。

アルゴブルーレイ&DVD (2枚組)(初回限定版) [Blu-ray]

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第15位『フランケンウィニー
(2012年/アメリカ/監督:ティム・バートン)
http://www.disney.co.jp/movies/frankenweenie/
近年はその形骸だけしか感じられなかったティム・バートン魂の復活を観た。

第16位『神弓 -KAMIYUMI-』
(2011年/韓国/監督:キム・ハンミン)
http://kamiyumi.jp/
敵役が魅力的であることが作品を盛り上げることに繋がる典型的な作品。楽しかった。

第17位『マダガスカル3』
(2012年/アメリカ/監督:エリック・ダーネル/トム・マクグラス/コンラッド・ヴァーノン)
http://www.madagascar.jp/
何がどうより楽しかった作品。3D演出も秀逸でした。

マダガスカル3 3Dスーパーセット [Blu-ray]

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第18位『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』
(2010年/カナダ/監督:イーライ・クレイグ)
http://tuckeranddale.jp/
本当に18位にして良いのか?なスプラッター・コメディ。でもただのスプラッター・コメディだけで終わらないところが好きなんです。

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら [DVD]

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第19位『人生はビギナーズ
(2010年/アメリカ/監督:マイク・ミルズ)
http://www.jinsei-beginners.com/
ステキな作品でした。主演二人が素晴らしかった。

第20位『幸せへのキセキ
(2011年/アメリカ/監督:キャメロン・クロウ)
http://www.foxmovies.jp/sk/
安定のキャメロン・クロウ作品。音楽や語り口に騙された気にもなるけれど、それでもキャメロン・クロウ作品は好き。

第21位『テイク・ディス・ワルツ
(2011年/カナダ/監督:サラ・ポーリー)
http://takethiswaltz.jp/
2012年を代表する“心の痛い”物語。これが2作目となるサラ・ポーリーの演出が見事。

テイク・ディス・ワルツ [DVD]

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第22位『プロメテウス』
(2012年/アメリカ/監督:リドリー・スコット)
http://www.foxmovies.jp/prometheus/
物語はムチャクチャだけど、この悪趣味的な映像だけで満足してしまった。

第23位『ハロー!?ゴースト』
(2010年/韓国/監督:キム・ヨンタク)
http://hello-ghost.com/
前半でかなり微妙な空気を醸し出すが、終盤で一気に感涙スイッチをオンにさせる手腕にヤラれる。

ハロー!?ゴースト [DVD]

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第24位『最強のふたり
(2011年/フランス/監督:エリック・トレダノ/オリヴィエ・ナカシュ)
http://saikyo-2.gaga.ne.jp/
これ以上なくウェルメイドな作品でありながら、ほどよくスパイスも効いていて面白い。でも少し優等生すぎ。

第25位『ミッドナイト・イン・パリ
(2011/スペイン=アメリカ合作/監督:ウディ・アレン)
http://midnightinparis.jp/
ウディ・アレン作品の中でもかなりポジティブ度の高い作品で気楽に観られたところが好き。

ミッドナイト・イン・パリ [Blu-ray]

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