『96時間/リベンジ』

近年はすっかりアクション俳優なリーアム・ニーソンによる、怒れる“お父ちゃん”映画の続編。92分という短い時間の中で、細かな辻褄の説明や調整よりも物語のスピードを優先し、CGに頼らぬアクションで魅せてゆく、良くも悪くもリュック・ベッソン率いる“ヨーロッパコープ”な作品。前作で主人公ブライアンが誘拐された娘を救うために全滅させた犯罪組織員の父親たちが復讐に現れるという、復讐の連鎖物語が興味深い。「息子が殺された理由は関係ない」と主張して復讐計画を牽引してゆくボス役を演じるラデ・シェルベッジアの存在感に依るところも大きいだろう。そうは言ってもヨーロッパコープ作品、随所にみられる荒唐無稽な展開もあり。


1月11日 公開
原題:TAKEN 2
監督:オリヴィエ・メガトン
出演:リーアム・ニーソン/マギー・グレイス/ファケム・ヤンセン/ラデ・シェルベッジア/リーランド・オーサー/ジョン・グライス/D.B.スウィーニー/ルーク・グライムス
製作:リュック・ベッソン 脚本:リュック・ベッソン/ロバート・マーク・ケイメン 撮影監督:ロマン・ラクールバ 音楽:ナサニエル・メカリー 編集:カミーユ・ドュラマーレ/ヴァンサン・タベロン

【ストーリー】
イスタンブールで警護の仕事を終えた元秘密工作員ブライアンが、ホテルで元妻レノーアと娘キムを迎え入れる。彼の願いはこの休暇で家族の絆を完全修復することだった。ところが、かつてブライアンに息子を殺されたアルバニア系犯罪組織のボスが密かに復讐計画を実行。レノーアを人質に取られたブライアンは、あえて自らも一味に捕らえられることを選択する。はたして囚われの身のブライアンに起死回生の脱出策はあるのか。そして重傷を負ったまま地下で拘束されたレノーアと、地上で敵に追われているキムを同時に救出する手だては見つかるのだろうか。捨て身の反攻に転じたブライアンは、再び“無敵の父親”へと変貌を遂げていく。

配給:20世紀フォックス映画
2012年/フランス/92分/シネマスコープ/ドルビーSR・SRD/日本語字幕:松浦美奈
(C)2012 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION

公式サイト http://www.foxmovies.jp/96hours/

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2012-4th/96hours/

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