『アウトロー』

トム・クルーズが新たなシリーズ化を前提に挑んだ“ヒーロー”もので、リー・チャイルドによる“ジャック・リーチャー”シリーズを原作としている。現在17冊あるなかの「One Shot」を今回は映画化。毎度お馴染みトム・クルーズのスタントなし闘技とカーアクションを堪能できる。特に後半でのカーチェイスは楽しく、CGや小手先の映像テクニックに頼らない重量のあるアクションが良い。物語主な要素のひとつひとつは面白いと思うけれど、全体でまとまりのない印象。作品がねらう1970年代から80年代初頭の“アウトロー”ヒーローという路線が巧く引き出せていないように感じる。主人公リーチャーの外様感など、少しねらいすぎか?むしろその主人公の外様感でもっと笑える物語であるべきだったようにも感じられたのだけれど。


2月1日 公開
原題:JACK REACHER
監督・脚色:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ/ロザムンド・パイク/リチャード・ジェンキス/デヴィッド・オイェロウォ/ヴェルナー・ヘルツォーク/ジェイ・コートニー/ロバート・デュヴァル
原作:リー・チャイルド 撮影:キャレブ・デシャネル プロダクション・デザイン:ジェームズ・ビセル 衣装デザイン:スーザン・マシスン 編集:ケヴィン・スティット 音楽:ジョー・クレーマー

【ストーリー】
ピッツバーグ近郊。白昼に5人が射殺された事件で、元軍人スナイパーのジェームズ・バーが逮捕された。証拠がすべて揃えられ自白を強要された彼は「ジャック・リーチャーを呼べ」と要求する。警察がリーチャーの身元を掴めない中、突然リーチャーが現れる。かつて軍の秘密捜査官をしていた彼は、当時自分が逮捕した「バーを葬るために来た」とバーの弁護士ヘレンに告げる。バーはなぜリーチャーを呼んだのか?ヘレンの要請で捜査を開始したリーチャーの前に彼を襲うチンピラや尾行する不審車が現れる。事件の背後にある思惑を感じたリーチャーは、やがて事件のある矛盾点に気づき始めていく。

配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
2012年/アメリカ/130分/7巻/シネマスコープ/5.1ch/11,731FT/3,575M/日本語字幕:戸田奈津子
2012 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

公式サイト http://www.outlaw-movie.jp

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2013-1st/outlaw/

アウトロー 上 (講談社文庫)

アウトロー 上 (講談社文庫)

アウトロー 下 (講談社文庫)

アウトロー 下 (講談社文庫)

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