『フランケンウィニー』

1984年、長編監督デビュー前のティム・バートンがディズニー在籍時に制作した30分の同名短編実写映画をオリジナル同様にモノクロのままストップモーション・アニメとしてセルフリメイク。基本ストーリーはそのままに、主人公のクラスメイトによるエピソードを増やし、その顛末による大騒動が描かれる。これがえらいこと楽しかった。近年のティム・バートン作品はその“っぽさ”の形骸にしか思えず残念な思いばかりしていたが、今回はセルフリメイクという原点回帰のためか、心底楽しんで観た。いかにもティム・バートン的なゴシック怪奇映画はもちろん、果ては日本の怪獣特撮映画まで、直接的引用も含めて作品全体から醸し出すあふれんばかりの“偏愛”にしびれる。私が観てもそう思うのだから、その筋に明るい人には“たまらん”のではないだろうか。


12月15日 公開
原題:FRANKENWEENIE
監督・原案:ティム・バートン
出演:キャサリン・オハラ/マーティン・ショート/マーティン・ランドー/チャーリー・ターハン/アッティカス・シェイファー/ウィノナ・ライダー
脚本:ジョン・オーガスト 撮影監督:ピーター・ソーグ プロダクション・デザイナー:リック・ハインリクス 編集:クリス・レベンゾン, A.C.E./マーク・ソロモン パペットキャラクターデザイン&クリエイト:マッキノン&サンダース 音楽:ダニー・エルフマン

【ストーリー】
ニュー・オランダの町で暮らすヴィクターは、科学に夢中の10歳の少年。陽気な愛犬スパーキーは、かけがえのない相棒だ。だがある日、不幸な事故がスパーキーの命を奪ってしまう。その死を受け入れられないヴィクターは、なんと、“禁断の実験”によってスパーキーを甦らせてしまった。つぎはぎだらけのフラン犬(ケン)として。それは、決して誰にも知られてはいけない秘密。ところが、その秘密をクラスメイトたちに知られてしまい…とんでもない大事件が!

配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
2012年/アメリカ/78分/ドルビー7.1/ビスタサイズ/日本語字幕翻訳:石田泰子
(C)2012 Disney Enterprises, Inc.All Rights Reserved.

公式サイト http://www.disney.co.jp/movies/frankenweenie/

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2012-4th/frankenweenie/

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