2009-01-01から1年間の記事一覧

『チェンジリング』

クリント・イーストウッド監督最新作。 何故イーストウッドは、こうもクオリティの高い作品を、こうも短いインターバルで作り続けることができるのだろうか。 とても不思議でならない。 1928年に起きた事件を忠実に描いた作品とのことだが、映画作品としての…

恋愛映画

男がひそかに好きな恋愛映画、ヒュー・グラント作品が1位と2位に http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=751863&media_id=15 どこまで「恋愛映画」に入れて良いのか分からないが、 「恋愛」を主軸にした映画で好きな作品を考えてみた。 1.『浮雲』(成瀬巳喜…

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』

ベンジャミン・バトンが生まれて死ぬまでと、その後の物語。良い映画だと思うのだが、全体的に物語が散漫で、何となくスッキリしない。決して寓話として描かれていないのだが、物語のスタイルが「読み聞かせ」なので、どうしても寓話っぽくなってしまってい…

『ヘブンズ・ドア』

1997年のドイツ映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」の日本版リメイク作品。 オリジナル版との大きな変更点は、主人公が男2人だったのが、男と14歳の少女になったことくらいで、物語の大きな流れは変わらない。もちろん部分部分での設定やキャラクターの…

『夜は短し歩けよ乙女』 (森見登美彦 著 / 角川書店刊)

「森見登美彦」という名前、 正確には「森見登美彦」という漢字表記は記憶の片隅にあったので、 雑誌や書店など色々なところで見かけていたと思われるが、 作品は読んだことがなかった。 というより、作家という認識もなかったと思われる。 今回の文庫化にあ…

『キャラメル』

レバノン映画である。 フランス合作だけど・・・。 レバノン映画なんて、たぶん初めて観たと思う。 正直、世界地図でレバノンを指せと言われても自身がないし、レバノンとかベイルートとか聞くと内戦の印象しかないが、本作品中に戦争に関する描写は一切ない…

『大阪ハムレット』

可もあり不可もある作品。 森下裕美の同名漫画の映画化。「大阪ハムレット」「乙女の祈り」「恋愛」のそれぞれの主人公を三兄弟として「大阪ハムレット」に集約している。 三兄弟を演じている若い俳優たちが良い。特に次男で「大阪ハムレット」の主人公を演…

『ワンダーラスト』

マドンナの初監督作品。これが意外なほど面白かった。 もっと派手でソツなく作られた作品かと思っていたが、全く違っていた。ハリウッド・メジャースタジオとは一切無縁な小さな規模で製作された本作品。名前だけの監督ではなく、ビックリするくらいキチンと…

『ソラニン』全2巻 (浅野いにお著 小学館刊)

知らない作家の、知らない漫画を読みたくて、 売場を徘徊して手に取った作品。 「この限りなく不透明なイマを生きる、僕らの青春狂想曲− 社会人2年目、種田と芽衣子の 楽しくもせつない、小さな恋の物語−」 「気だるい平和。ダラッとつづく日常。 川の流れる…