『ソウル・サーファー』

サメに襲われて左腕を失ったサーファー少女の実話を映画化。思っていたよりストレートな物語で、主人公の挫折から再起の物語とベサニー本人によるスタントを含むサーフィン競技シーンを軸に描かれる。ベサニーの「誰かが希望を見い出す手助けができるなら」という主旨を受けてか、あえて間口を広くしているようにも見える。が、そのことが逆に物語の幅や深みを許さず、全体を凡庸にしているようにも感じられる。主人公家族に生活感がまったく感じられない描写や、重箱の隅になるが、ベサニーが実際にサメと遭遇した2003年には存在していない小道具があったりして、“実話”を理由に物語の表層だけを滑ってゆく語り口に物足りなさを感じる。


6月9日 公開
原題:SOUL SURFER
監督:ショーン・マクナマラ
出演:アナソフィア・ロブ/ヘレン・ハント/デニス・クエイド/ロレイン・ニコルソン/キャリー・アンダーウッドロス・トーマス/クリス・ブロシュ
脚本:ショーン・マクナマラ/ダグラス・シュワルツ/デボラ・シュワルツ
原作:ベサニー・ハミルトン/シェリル・バーク/リッチー・ブントシュー
撮影監督:ジョン R・レオネッティ ASC
編集:ジェフ W・キャナヴァン

【ストーリー】
幼い頃からプロ・サーファーになることを夢見て、毎日美しいハワイの海と親しみ、母からは「マーメイド=人魚」と呼ばれていた勝ち気な少女、ベサニー。その幸せな日常は13歳のある日、突然サメに襲われた時に一変する。一命はとりとめたものの、彼女は左腕を失ってしまったのだ。怒り、疑念、不安、そして悲しみ…。絶望の中で、サーフィンと決別し、別の道を歩もうと決めたベサニー。だが、彼女はサーフィンへの思いを捨てる事ができなかった。そして、壮絶を絶する厳しい訓練と、家族の支えによって、再びサーファーの頂点を目指すことを決意する。

配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
2010年/アメリカ/106分/ビスタ/字幕翻訳:稲田嵯裕里
(C) 2011 Enticing Entertainment, LLC.All Rights Reserved.

公式サイト http://disney-studio.jp/movies/soulsurfer/

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2012-2nd/soulsurfer/

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