『神弓 -KAMIYUMI-』

50万人の朝鮮市民が清の戦争捕虜となった1636年の“丙子の乱”を舞台とした韓国映画。国家反逆罪で殺された父から「妹を守れ」と託された弓を手に、清の捕虜となった妹を助けるべく大軍へ立ち向かう、パク・ヘイル演じる主人公ナミ。彼の華麗な弓さばきを始め、全編で繰りひろげられる弓士たちの弓合戦が思いのほか楽しい。物語展開や登場人物たちの行動、あとは音楽演出などで「?」なところもあるが、そこをメインキャストの魅力で物語を牽引してゆく。個人的には清の皇太子と妹ジャインのエピソードをもう少し観たかったと思う。このあたりはドコまで史実通りなのかが、よく分からない。また敵となる清軍の武将ジュシンタ役のリュ・スンリョンの威圧感も良いスパイスになっている。あとは靴のエピソードの処理がベタだけどステキ。
ちなみに韓国語原題の直訳が「最終兵器 弓」って、どこかで聞いたことある感じが、なんかもう少しどうにかならなかったのだろうか。日本語題『神弓 -KAMIYUMI-』もいまいち。


8月25日 公開
原題:(直訳)最終兵器 弓
監督・脚本:キム・ハンミン
出演:パク・ヘイル/ムン・チュウォン/リュ・スンリョン/キム・ムヨル/パク・ギウン/大谷亮平
撮影:キム・テソン 編集:シン・ミンギュン 美術:チャン・チュン 音楽:キム・テソン 武術監督:オ・セヨン/チェ・テファン

【ストーリー】
幼いころに国家反逆罪で捕らえられた父を、目の前で殺された兄妹ナミとジャイン。なんとか追っ手から逃れた二人は、父の友人にかくまわれひっそりと逃亡生活を送っていた。13年後、ようやく迎えたジャインの結婚式の当日、一番幸せな瞬間に、猛将ジュシンタ率いる清の精鋭部隊の襲撃によって、ジャインが捕虜として捕らわれてしまう。ナミは父の形見である家宝の<神弓>を手に取り、10万の大軍が陣取る清軍の心臓部に向かってひとり突撃する。

配給:ショウゲート
2011年/韓国/122分/カラー/スコープサイズ/SRD/PG-12/日本語字幕:根本理恵
コピーライト:©2011 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

公式サイト http://kamiyumi.jp/

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2012-3rd/kamiyumi/

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