『白雪姫と鏡の女王』

今年2012年はグリム童話出版200周年だそうで、こちらはターセム・シン監督による“白雪姫”新解釈映画。美術や衣装をはじめ一部演出にターセム色は濃くあるものの、これまでのターセム作品のような禍々しさはない。監督自身が「大勢の人々が楽しめるファミリー映画」を作りたかったと言っている時点でターセムが監督である必要はないのではとも思ってしまう。それでもターセム作品の醍醐味でもある独創に満ちたビジュアル世界は楽しめるし、強欲女王ジュリア・ロバーツも小気味よく、白雪姫リリー・コリンズの太眉もかわいい。全体的には楽しんで観たけれど、強く後に残るものはあまりない作品。個人的にはもっと“ザッツ・ターセム”な悪趣味映画を観たかった。大好きな衣装デザイナー石岡瑛子さんの遺作となった。


9月14日 公開
原題:MIRROR MIRROR
監督:ターセム・シン・ダンドワール
出演:ジュリア・ロバーツ/リリー・コリンズ/アーミー・ハマー/ネイサン・レイン/ショーン・ビーン
脚本:マーク・クライン/ジェイソン・ケラー/メリッサ・ウォークラック 撮影監督:ブレンダン・ガルヴィン 美術:トム・フォーデン 衣裳:石岡瑛子 音楽:アラン・メンメン

【ストーリー】
白雪姫は18歳。幼い頃に父親である国王が亡くなって以来、継母の女王に城に閉じ込められていた。宝石やドレスが大好きなワガママ女王のせいで、今や王国は破産寸前。女王の隣国のリッチでハンサムな王子と結婚することで、富も愛も手に入れようと企む。だが、王子は白雪姫と恋におち、怒った女王は姫の殺害を命じる。森に逃げ込んだ白雪姫は、7人の小人のギャング団に仲間入りし、様々な戦術や知恵を教えられる。果たして白雪姫は、お姫様から“ヒーロー”へと成長し、王国を取り戻し、王子の愛を勝ち取ることが出来るのか。

配給:ギャガ
2012年/アメリカ/106分/ビスタ/ドルビーデジタル・ドルビーSR/字幕翻訳:戸田奈津子
(C)2011Relativity Media, LLC. All Rights Reserved.

公式サイト http://mirrormirror.gaga.ne.jp/

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2012-3rd/mirrormirror/

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