『ダークナイト ライジング』

ノーラン版バットマン三部作最終章。個人的にはノーラン版のシリアス一点押しバットマンは正直あまり好きではない。というよりクリストファー・ノーラン監督作が苦手。とはいえ、このバットマンシリーズも前作『インセプション』も文句はあれど楽しく観ている。たぶん物語の語り口が好きじゃないんだと思う。アクションをはじめ観れば興奮する驚愕の映像もたくさんあるけど、それ以外のドラマ部分との落差がどうしても気になるのだろう。
で、三部作最終章となる本作品をクリストファー・ノーランは苦手でも期待十分に観た。果たして、普通に十二分に面白かった。例によって物語に不備は多いし、よく分からないところもあった。けれど『ダークナイト』に続いて65mmフィルムを水平に流すIMAXカメラで撮影されたアクションシーンでの、その画の緻密さと被写界深度の浅さから生まれる迫力は圧巻で、この映像のパワーが作品の大きな推進力となり物語の欠点を踏み越えてゆく。
この作品をマスターピースに掲げる気はないが、観たあとであーだこーだと酒の肴につまらぬ文句を並べながら、それでも「面白かった」と語りたくなる作品。
ジョセフ・ゴードン=レヴィットマイケル・ケインマシュー・モディーンも良かったけれど、やはり見逃せないのはアン・ハサウェイのお尻でしょうか。


7月28日 公開
原題:THE DARK KNIGHT RISES
監督・脚本・製作:クリストファー・ノーラン
出演:クリスチャン・ベール/マイケル・ケイン/ゲイリー・オールドマン/アン・ハサウェイ/トム・ハーディ/マリオン・コティヤール/ジョセフ・ゴードン=レヴィット/モーガン・フリーマン
脚本:ジョナサン・ノーラン
原案:デビッド・S・ゴイヤー
撮影:ウォーリー・フィスター, A.S.C.
編集:ケビン・カバナー
音楽:ハンス・ジマー

【ストーリー】
ダークナイト(=バットマン)が夜の闇に消え、一瞬にしてヒーローから逃亡者となってしまったあの夜から8年。地方検事ハービー・デントの死の責任を背負い、ダークナイトは、ゴードン市警本部長とともに目指してた大義のために、すべてを犠牲にした。その嘘はしばらくの間、うまくいった。犯罪防止のために制定されたデント法の重圧を受け、ゴッサム・シティーにおける犯罪活動がことごとく潰されたからだ。
そんななか、ひとりの狡猾な泥棒の登場をきっかけにすべてが変わる。猫のようなしなやかさを持つその怪盗は、その犯罪の真意も謎に包まれていた。しかし、ゴッサムダークナイトにとっての真の脅威は、覆面テロリスト、ベインの出現だ。ゴッサムを恐怖のどん底に陥れるベインによって、ブルース・ウェインは自ら課した“潜伏期間”を切り上げざるを得なくなる。そして再びケープとマスクを身にまとうのだが、ダークナイトでさえも、ベインを倒すことはできないかもしれない…。

配給:ワーナー・ブラザーズ映画
2012年/アメリカ/165分/全8巻/4,512m/スコープサイズ/ドルビーSRD・DTS・SDDS/翻訳(字幕・吹替):アンゼたかし
(C)2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC

公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/batman3/

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2012-2nd/darkknightrising/

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