『ミッドナイト・イン・パリ』

ウディ・アレン最新作にして過去最高の興業成績を記録した作品。ハリウッド脚本家が、真夜中になると憧れの1920年代パリにタイムスリップして当時の芸術家たちと交流するという、『カイロの紫のバラ』にも似た雰囲気の作品で、これがとても楽しい。自分が生まれていない時代の作品や文化に傾倒して“あの頃こそが黄金時代”という憧憬と、そこに登場する実在した芸術家たちのエピソードが愉快。そんなタイムスリップ物語を、恋愛話を中心に自分探求へ収束してゆくあたりは、やはり“ウディ・アレン映画”でした。主演オーウェン・ウィルソンが、タイプはまったく違うのにウディ・アレンっぽいのと、マリオン・コティヤールが素晴らしかった。
なお『ミッドナイト・イン・パリ』(5/26公開)で跳ばされたウディ・アレンの前作『You Will Meet a Tall Dark Stranger』は今秋公開とのこと。


5月26日 公開
原題「Midnight in Paris」
監督・脚本:ウディ・アレン
出演:キャシー・ベイツ/エイドリアン・ブロディ/カーラ・ブルーニ/マリオン・コティヤール/レイチェル・マクアダムス/マイケル・シーン/オーウェン・ウィルソン
撮影監督:ダリウス・コンジ
美術:アン・セイベル
セット:エレーヌ・デュブルイユ
編集:アリサ・レプセルター

【ストーリー】
ハリウッドの売れっ子脚本家ギルは、まさに人生の絶頂期を迎えていた。毎度変わり映えしない娯楽映画のシナリオで高額ギャラを得ている彼は、申し分なくセクシーで洗練された美女イネズと交際中。そして2010年の夏、イネズとの婚前旅行さながらにあこがれの街パリにやってきたのだ。それなのにどこか満たされないギルは、本格的な作家に転身し、ボヘミアンな人生を送りたいという願望を捨てきれずにいた。そんなギルが深夜0時を告げる時計台の鐘の音に導かれるようにさまよい込んだのは、活気漲る芸術・文化が花開いた1920年代パリのサロン。これは夢か、はたまた幻かと驚くギルの前に、敬愛してやまないフィッツジェラルドヘミングウェイピカソ、絶世の美女アドリアナらが次々と現れて…。

配給:ロングライド
(C) 2011 Mediaproduccion, S.L.U., Versatil Cinema, S.L.and Gravier Productions, Inc.
2011/スペイン=アメリカ合作/94分/英語、フランス語/アメリカン・ビスタ/ドルビー・デジタル/日本語字幕:石田泰子

公式サイト http://midnightinparis.jp/

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2012-2nd/midnightinparis/

ミッドナイト・イン・パリ [Blu-ray]

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