『ブンミおじさんの森』


3月5日 公開
英語題「UNCLE BOONMEE WHO CAN RECALL HIS PAST LIVES」
監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン
出演:タナパット・サーイセイマー/ジェンチラー・ポンパス/サックダー・ケァウブアディー/ナッタカーン・アパイウォン/チィラサック・クンホン/カノックポン・トンアラーム/サムット・クウカサン

【ストーリー】
肝臓の病に冒され、死を間近にしたブンミは、妻の妹ジェンをタイ北東部の自分の農園に呼び寄せる。そこに19年前に亡くなった妻が現れ、数年前に行方不明になった息子も姿を変えて現れる。やがてブンミは愛するものたちとともに森に入っていく…。

配給:ムヴィオラ
2010 年/イギリス・タイ・ドイツ・フランス・スペイン合作/114分/35ミリ 1:1.85/カラー/Dolby SRD/字幕翻訳:齋藤敦子

公式サイト http://uncle-boonmee.com/top.html

2010 年カンヌ国際映画祭で審査委員長ティム・バートンの絶賛を受けてパルムドールを受賞した本作品。個人的には何が良いのか全く理解できなかった。部分部分の発想は面白いところもあったけれど、それが物語全体に活きていないように思える。監督によると「失われてゆく過去へのオマージュ」とのこと。やりたいことは分かるが、作品を観る限りでは理解に苦しむし、これをファンタジーとされてもピンとこない。映像に引き付けられることもなく、スーパー16ミリで撮影された森の世界には魅力を感じることもなかった。日本初紹介となるアピチャッポン作品、海外での反応は「過去の映画より一般性が高い」とのこと。過去作品を観てみたい。

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2011-1st/boonmee/