『カルテット!人生のオペラハウス』

ダスティン・ホフマンの75歳にして初監督作品は、やはり70歳台の役者たちによる「人生はまだまだこれから」な物語。とてもステキな作品でした。メインキャストにマギー・スミストム・コートネイ、ポーリーン・コリンズとイギリスを代表する蕭々たる名優たちとに加えてアクセントとしてスタンドアップコメディアンビリー・コノリーを配したキャスティングが絶妙で、この4人から目が離せない99分。音楽の物語であることは間違いないし全編が音楽にあふれているけれど、要所で“音楽”を利用した安易な物語的高揚に落とし込まずに、彼らの“物語”を丁寧に紡いでみせてゆく脚本に感嘆する。そしてなにより役者監督作品の真骨頂でもある。


4月19日 公開
原題:Quartet
監督:ダスティン・ホフマン
出演:マギー・スミス/トム・コートネイ/ビリー・コノリー/ポーリーン・コリンズ/マイケル・ガンボン/ギネス・ジョーンズ/シェリダン・スミス/アンドリュー・サックス
脚本:ロナルド・ハーウッド 撮影:ジョン・デ・ボーマン 編集:バーニー・ピリング 美術:アンドリュー・マッカルパイン 衣装:オディール・ディックス=ミレー 音楽:ダリオ・マリアネッリ

【ストーリー】
引退した音楽家たちが暮らす<ビーチャム・ハウス>では、近く開かれる重要なコンサートの準備に追われてた。そこで穏やかに余生を送るレジー、シシー、ウィルフ。ところが、昔、野心とエゴで皆を傷つけ去っていったカルテット(四重唱)仲間で、大スターのジーンが新たな入居者としてやってきた。しかも、レジージーンはかつて“9時間だけ”夫婦だった。コンサートが成功しなければホーム閉鎖という危機を迎え、誰もが伝説のカルテット復活に期待を寄せるが、過去の栄光に縛られたジーンは歌を封印していた。

配給:ギャガ
2012年/イギリス/99分/シネスコ/字幕翻訳:栗原とみ子
(C)Headline Pictures (Quartet) Limited and the British Broadcasting Corporation 2012

公式サイト http://quartet.gaga.ne.jp

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2013-1st/quartet/

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