『ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode 1』

2009年に台湾で大ヒットした刑事ものテレビドラマ『ブラック&ホワイト』の映画化。ドラマの3年前を描く。監督はテレビシリーズの演出を手がけたツァイ・ユエシュン。撮影はリー・ピンビン。テレビドラマ発の娯楽至上主義アクション映画に無粋なツッコミを入れるのもナンセンスだとは思うが、それでも目に余るのはやはり脚本か。相関図が複雑すぎるのと呼応して登場人物の扱いが雑に思える。物語に突然参入してくる人やいきなり表舞台から消える人がいたりする。音楽の配置も雑で人物の表層的な感情に寄り添う。テレビドラマ映画の破天荒なアクションと大味なストーリーというのは万国共通なのだろうか。総じて大規模なだけのテレビドラマ。


9月8日 公開
原題:痞子英雄 首部曲 全面開戦
英題:Black & White Episode 1: The Dawn of Assault
監督・脚本・製作:ツァイ・ユエシュン
出演:マーク・チャオ/ホァン・ポー/Angelababy/テリー・クァン/レオン・ダイ/アレックス・トー/カオ・ジエ
撮影監督:リー・ピンビン アクション監督:シリル・ラファエリ/リー・チュンチー

【ストーリー】
台湾の大都市、ハーバー・シティ。南署特捜課の新米刑事ウー・インションは、正義感は強いが向こう見ずな行動で上司の頭を悩ませる存在だ。一方、犯罪組織・三連会のチンピラ、シュー・ダーフーは、組織の金を利用してダイヤモンド密売で一攫千金をもくろむ。だが取引現場が武装集団に襲われ、ある殺人事件を追って現場にやってきたインションと共にダーフーは命からがら脱出するのだった。そんな中、台湾情報局が取引に使われたアタッシュケース回収に動き出す。深まる謎と危険が渦巻く中で、インションは事件の裏にハーバー・シティ爆破計画があることを突き止める…。

配給:東映
2012年/台湾/128分/カラー/ビスタ/ドルビーSRD
(C)2012 Hero Pictures Corporation Limited. ALL RIGHTS RESERVED.

公式サイト http://www.bw-movie.jp

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2012-3rd/hc/

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