『幸せの教室』
劇場公開作品としては15年ぶりとなるトム・ハンクス監督2作目。自ら主演し共演もジュリア・ロバーツと、往年のハリウッド大スター共演で送る小さな映画。良くも悪くも普通の作品。まあ随所で笑えるし、説明過多でもなく、丁寧に伏線も回収してくれる。脚本よりも、端役まで含めて役者が表に出すぎず埋もれすぎずなバランスが良く、役者が演出しているんだな、と節々で感じさせる。ただ個人的には物語の結末に物足りなさを感じたことも事実で、これはかなり残念だった。作品の前半と後半で別な物語になってしまっていて「そこに収束させて終わりなのか?」という肩すかしを味わった印象。日本語タイトルにも疑問あり。ちなみに劇中で主人公が通う短期大学、物語の印象では数ヶ月の課程なのかと思っていたら一般的に2年間だそうで、驚く。
5月11日 公開
原題:Larry Crowne
監督:トム・ハンクス
出演:トム・ハンクス/ジュリア・ロバーツ/ブライアン・クランストン/セドリック・ジ・エンターテイナー/タラジ・P・ヘンソン/ググ・バサ=ロー/ウィルマー・ヴァルデラマ
脚本:トム・ハンクス/ニア・ヴァルダロス
撮影監督:フィリップ・ルースロ AFC, ASC
プロダクション・デザイナー:ヴィクター・ケンプスター
編集:アラン・コディ ACE
衣装:アルバート・ウォルスキー
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード【ストーリー】
学歴を理由に突然リストラされたラリー・クラウンは、再就職のためのスキルを身につけようと、短期大学(コミュニティ・カレッジ)に入学する。そこでスピーチの授業を担当するメルセデス・テイノーは、結婚生活の破綻からアルコールに走り、教師としての情熱も日々の喜びさえも見失っていた。キャンパスで年齢も生い立ちも違う様々な人々と出会うことで世界を広げ、かつてない充実した毎日を送り始めるラリー。そんなラリーとの交流を通して、再び自分と向き合い始めるメルセデス。果たして二人はこの教室で、幸せな未来を見つけることが出来るのか?配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
2011年/アメリカ/98分/ドルビーSRD/シネスコサイズ/日本語字幕:栗原とみ子
(C) 2011 Vendome International, LLC.All Rights Reserved.
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