『SHAMEーシェイムー』

マイケル・ファスベンダーセックス依存症のエリートサラリーマンを演じる衝撃作。生活のすべてをセックスで埋める主人公の日常が妹の訪問により狂いはじめる、その過程を長回しを多用した少ないカット割りで追ってゆく。この兄妹の過去に触れられることはなく、カメラの前で起こる事象以外の部分において、非常に空白の多い作品。そのため観る側の好き嫌いが明白に分かれると思われる。が、この余白の残し方が秀逸で、終始画面から目が離せなくなり、鑑賞後もこの兄妹の物語が頭の中で続くことになる。キャリー・マリガンの歌う「ニューヨーク・ニューヨーク」が絶品。監督はかの大スターと同姓同名なスティーヴ・マックィーンの長編2作目。


3月10日 公開
原題「SHAME」
監督:スティーヴ・マックィーン
出演:マイケル・ファスベンダー/キャリー・マリガン/ジェームズ・バッジ・デール/ニコール・ビヘイリー
脚本:スティーヴ・マックィーン/アビ・モーガン
撮影:ショーン・ホビット
編集:ジョー・ウォーカー
美術:ジュディ・ベッカー

【ストーリー】
男は、仕事以外のすべての時間を<セックス>に注ぎ込んでいる。アダルトサイトを閲覧し、ビデオを収集し、行きずりの女性と、プロの女性と、その場限りのセックスを重ねている。彼の名はブランドン、上司に期待される有能な社員だが、現代社会が生んだ病、セックス依存症を抱えている。それでも、一人で暮らす洒落たマンションで、毎日勤勉にセックスを集中していた時は、ある意味一貫性のある人生を送っていた。そんな確立されたシングルライフの均衡を破ったのは、突然転がり込んできた妹シシーの存在だ。人との心の繋がりを一切求めず、感情を排して生きてきたブラントン。他者の愛を渇望し、劇場の塊となって生きるシシー。対極にある二人は、激しく衝突し、想いはすれ違い、それぞれの孤独をサラに色濃くさせていく。

配給:ギャガ
2011年/イギリス/101分/カラー/シネスコ/ドルビーデジタル/字幕翻訳:松浦美奈


公式サイト http://shame.gaga.ne.jp/

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2012-1st/shame/

SHAME -シェイム- スペシャル・エディション [Blu-ray]

SHAME -シェイム- スペシャル・エディション [Blu-ray]

ランキングに参加しています。もしよろしければクリックして頂くと嬉しいです。
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村