『ミッション：8ミニッツ』 - T_J_Newton’s パンタージャ

列車爆破事件直前の８分間を何度も追体験する中で犯人を捜し出そうとするタイムリープSF作品。同じ８分間を繰り返しながらも、主人公の行動によって少しずつ場合によっては大きく変化してゆく物語を、観客に混乱させることなく共有させる脚本と演出が秀逸な、列車ものSFサスペンス。しかも物語の縦糸となるタイムリミット・サスペンスやSF設定だけでなく、横糸となってゆく二つの時間軸で展開するドラマ部分もしっかりと描かれている。これらの決して少なくない要素が94分という最近では圧倒的に短い上映時間のなかで過不足なく配分されていて、とても見応えのある作品になっている。監督は今作が長編２作目となるダンカン・ジョーンズ。
この作品については、時間があればもう少しきちんと書きたいとも思っている。

10月28日公開
原題「SOURCE CODE」
監督：ダンカン・ジョーンズ
出演：ジェイク・ギレンホール/ミシェル・モナハン/ヴェラ・ファーミガ/ジェフリー・ライト
【ストーリー】
乗客全員死亡のシカゴ列車爆破事件。次なる巨大爆破テロの予告を受けて、犯人を捕らえるべく政府の極秘ミッションが始動した。任務を遂行するのは、米軍エリート、コルター・スティーヴンス大尉。タイムリミットは８分。爆発の瞬間、コルターの意識は元の自分に戻る。意識だけが他人と自分の肉体を行き来し、そしてまた〈８分間〉を繰り返す。その度ごとに少しずつ犯人に近づいていくコルター。だが、そのミッションには、〈禁断の真実〉が隠されていた…。
配給：ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
2011年/アメリカ/94分/ドルビーSR/ビスタサイズ/日本語字幕翻訳：林完治
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公式サイト　http://disney-studio.jp/movies/mission8/