『キッズ・オールライト』


4月29日 公開
原題「THE KIDS ARE ALL RIGHT」
監督/脚本:リサ・チョロデンコ
出演:アネット・ベニング/ジュリアン・ムーア/マーク・ラファロ/ミア・ワシコウスカ/ジョシュ・ハッチャーソン

【ストーリー】
15歳のレイザー(ジョシュ・ハッチャーソン)は、秋から大学に進学するために家を出る姉のジョニ(ミア・ワシコウスカ)に、ある相談を持ちかける。18歳になったジョニは、自分の出生の秘密を知る権利を得たからだ。ふたりのママ、ニック(アネット・ベニング)とジュールス(ジュリアン・ムーア)には内緒で、姉弟の遺伝子上の父親を見つけよう、と。いまだに独身でレストランのオーナーであるポール(マーク・ラファロ)は子供たちの突然の連絡に驚くが、かつて提供した自分の分身の成長に興味を持ち始める。そして子供たちがポールと会っていることを知ったニックとジュールスは、驚きながらもポールを家に招き食事することを提案する。平穏に暮らしていた4人家族に異物が混入したことにより、家族に大きな変化が訪れる…。

配給:ショウゲート
2010年/アメリカ/107分/ビスタ/ドルビーSRD/カラー/字幕翻訳:松浦美奈
(C)2010 TKA Alright, LLC/UGC PH All Rights Reserved

公式サイト http://allright-movie.com/

精子提供を受けて子供を産んだレズビアン夫婦一家のホームドラマ。その内容からサンダンス映画祭などに出品されていそうなリアル指向のドラマかと思っていたら、作品全体を通してコメディ演出が多く、笑える作品だった。企画の発端は、『しあわせの法則』(2002)のリサ・チョロデンコ監督がジュリアン・ムーアのために書いた物語とのこと。出演者たちの芝居のアンサンブルも自然で良い。芸達者な役者がそろっていることと、リサ・チョロデンコ監督の演出手腕の相乗効果なのだろう。特にジュリアン・ムーア口説き落とされて出演したアネット・ベニングの演技が素晴らしい。ただ個人的には精子提供した父親の扱いがやや安易で不満ものこる。

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2011-2nd/allright/