『シュレック フォーエバー』

シリーズ最終作となる本作品。多くのシリーズ最終作がその第一作へ回帰してゆくように、本作品も「しあわせ」というマンネリな日常を繰り返すシュレックが、以前の皆に怖がられる怪物だった気楽な時代を懐かしんだことが原因で失った現在の「しあわせ」を再び取り戻そうとする。


12月18日 公開
原題「SHREK FOREVER AFTER」
監督:マイク・ミッチェル
出演:マイク・マイヤーズ/エディ・マーフィー/キャメロン・ディアス/アントニオ・バンデラス/ウォルト・ドーン/ジョン・ハム/ジェーン・リンチ/クレイグ・ロビンソン/ラリー・キング
吹き替え:濱田雅功/山寺宏一/藤原紀香/竹中直人/劇団ひとり/ジョン・カビラ

【ストーリー】
ペテン師の魔法使いランプルスティルスキンの罠にはまったシュレックは、怪しげな契約書にサインしてしまい、<遠い遠い国>のパラレルワールドへと投げ込まれる。そこではランプルスティルスキンが王として君臨し、怪物たちは追われる身となっていた。24時間経つ前に契約書を無効にしないと、このままシュレックはおとぎの国と共に消滅してしまう!キャンセル方法はただひとつ、<愛する人のキス>。けれどもこの世界のフィオナは、まだシュレックと出会ってもいない。頼りになるはずのドンキーと長ぐつをはいたネコも、シュレックの顔さえ覚えていない。シュレックは、もう一度フィオナの愛を獲得し、大切なものを取り戻すことが出来るのかー?

配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
2010年/アメリカ/93分/5巻/シネマスコープ/<字幕版>DTS/SRD/SDDS/SR(シアンダイ) <吹替版>SRD/SR(シアンダイ)/2,554m/8,381ft
(C)2010 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.

公式サイト http://www.shrek-forever.jp/

これまでのシリーズに小ネタとして多く挿入されてきた「アンチ・ディズニー」キャラはあまり登場せず、代わって物語を引っ張ってゆくのはペテン魔法使いランプルスティルスキン。馴染みないキャラだが、グリム童話の『がたがたの竹馬こぞう』に登場するキャラクターで、岩波文庫版では「ルンペルシティルツヒェン」と表記されている。その名前を言い当てられることで魔法が解けてしまうという設定だが、本作品ではシリーズを通した「愛する人のキス」が魔法を解く鍵となっている。他に「ハーメルンの笛吹き男」も登場するが、こちらは物語をかき回すだけで特に重要ではない。
これまでとは少し色合いの違う作品になっているが、スケールが大きくなるに従いテーマが内省化してきた本シリーズらしい結末とも言えるだろう。一応これで本シリーズは完結となるらしいが、「長靴を履いた猫」を主人公としたスピンオフ作品は製作されるとのこと。


ミニパラ http://www.minipara.com/movies2010-4th/shrek-forever/

【通常盤】シュレック コンプリート・コレクション ブルーレイBOX [Blu-ray]

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完訳 グリム童話集〈2〉 (岩波文庫)

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