『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』

何がどうと言うより、とにかくカコイイ。
ドキュメントという名の物語はなく、基本的にライブ映画。ところどころに挿入される過去のインタービュー映像はあるが、バンド史やメンバー個人に対する言及はなく、「いつまでバンドは続くのか」といった愚問が並ぶ。まるで「ローリング・ストーンズの本質はライブだ」とでも言わんばかりである。
実際、このライブが良い。収容人数2800人という小さなホールでのライブという熱狂もあるが、やはり撮影コンセプトと編集が良いのだろう。何というか、非常に映画的なのである。具体的にどこがと明言はできないのだが、幾多とあるライブビデオとは明らかに違う、ある種の品の良さがある。もちろん「マーティン・スコセッシ」という冠がある故の偏見もあるだろうが、ストーンズ史上に残るライブ映像になることは間違いない。
また、冒頭からしばらくはライブが始まるまでのドキュメントになっており、これはこれで面白い。メイキングだけで一本の映画になるのではないかと思えるほど。ソフト化の際には是非メイキングを収録して欲しい。


12月5日 公開
原題「SHINE A LIGHT」
監督:マーティン・スコセッシ
出演:ザ・ローリング・ストーンズ/クリスティーナ・アギレラ/バディ・ガイ/ジャック・ホワイト

【ストーリー】
06年11月、ニューヨーク。ロックの歴史に新たな伝説が誕生した。
世紀の一瞬をとらえるため、世界一の撮影スタッフを集結させた巨匠マーティン・スコセッシ
この日のためのセットリスト(曲目リスト)を用意して、スタジアムツアーを抜け出したザ・ローリング・ストーンズ
彼らが向かった先は、収容人数2800人の音楽の殿堂ビーコンシアター。この冬、一夜限りのライブ・エンターテイメントが幕を開ける!

配給:東北新社
2008年/アメリカ/122分/英語/カラー/ヴィスタ/SRD-DTS
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