『シュガー・ラッシユ』
『シンプソンズ』シリーズを手掛けていたリッチ・ムーアによる初の劇場用長編監督作。各所で言われているとおり、ゲーム版『トイ・ストーリー』という説明が最も端的か。日本製を含む有名ゲームの悪役を周囲に配しながら、物語は3つのオリジナルゲーム世界を中心に構成される。そのためゲームを全くやらない私でも十二分に楽しめた。物語は定石どおりに進んでゆくのだが、登場人物たちの感情を丁寧に紡いでゆくことで、その安心と安定感が最大に発揮され、存分に物語世界を堪能できる。ここ数作で微妙な結果を残すピクサー作品を横目に、堂々たる作品が続くディズニー・ブランドの会心の一作。同時上映『紙ひこうき』もディズニーらしい良作。
3月23日 公開
原題：Wreck-It Ralph
監督：リッチ・ムーア
出演：ジョン・C・ライリー/サラ・シルバーマン/ジャック・マクブレイヤー/ジェーン・リンチ/アラン・テュディック
日本語吹替：山寺宏一/諸星すみれ/花輪英司/田村聖子/多田野曜平
製作総指揮：ジョン・ラセター ストーリー：リッチ・ムーア/フィル・ジョンストン/ジム・リードン 脚本：フィル・ジョンストン/ジェニファー・リー 音楽：ヘンリー・ジャックマン【ストーリー】
アクション・ゲームの悪役キャラのラルフの夢は、みんなに愛されるヒーローになること。そのために自分のゲームを飛び出し、お菓子の国のレース・ゲーム“シュガー・ラッシユ”に迷い込んだ彼は、ひとりぼっちの少女ヴァネロペと出会い、彼女に隠された恐るべき秘密を知ってしまう。はたしてラルフはヴァネロペを救い、ゲーム界の運命を変えることができるのだろうか？そして彼は、“本当のヒーロー”になることができるのだろうか？配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン・スタジオ
2012年/アメリカ/108分/シネスコサイズ/ドルビーサラウンド7.1/カラー/日本語吹替版翻訳：杉田朋子
2013 Disney. All Rights Reserved.
同時上映『紙ひこうき』(監督：ジョン・カーズ)
ミニパラ http://www.minipara.com/movies2013-1st/sugar-rush/
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