『推理作家ポー 最期の5日間』

数々の怪奇幻想小説を遺し1849年に40歳で死去したエドガー・アラン・ポー。未だ謎に包まれている最期の5日間で、こんな大事件に巻き込まれていたらスゴイね、という盛大なフィクション。ストーリーはミステリー作家の作品を模倣した殺人事件が起こるという、まあよくあると言えばよくあるプロット。しかもご多分に漏れず犯人は作家を偏愛するパラノイアで、その偏愛ゆえに犯行を企む。物語のネタとしては面白そうではあるけれど総じてソツなくまとめられていて、残念ながら特筆するほどの新鮮味もない。とはいえ全面否定するほどでもない中途半端さが強く残る作品だった。監督はウォシャウスキー兄弟に師事するジェームズ・マクティーグ


10月12日 公開
原題:THE RAVEN
監督:ジェームズ・マクティーグ
出演:ジョン・キューザック/ルーク・エヴァンス/アリス・イヴ/ブレンダン・グリーソン/ケヴィン・マクナリー
脚本:ハンナ・シェイクスピア/ベン・リヴィングストン 撮影監督:ダニー・ルールマン, ACS プロダクションデザイナー:ロジャー・フォード 編集:ニーヴン・ハウィー 衣装デザイン:カルロ・ポッジョーリ 音楽:ルーカス・ヴィダル

【ストーリー】
1849年アメリカ、ボルティモア。町を切り裂く悲鳴とともに猟奇的な殺人事件が起こる。密室に残された2人の女性の死体。1人は身体中を切り刻まれ、1人は殺されて煙突の中に宙づりになっていた。現場に駆け付けた若き刑事エメット・フィールズは、この事件が、高名な作家エドガー・アラン・ポーの作品「モルグ街の殺人」に酷似していることに気づく。酒浸りで、生活も困窮しているポーは容疑者と目されるが、狭められる捜査の中、挑戦するかのように、第2、第3の殺人が起こる。すべて、ポーの著作を模倣した方法で。たてつづけに起こる連続殺人は、ポーのアリバイを証明することになり、ポーは容疑者から一転、著作を汚す犯人を追うことを決意する。しかし、謎の殺人鬼は、ポーの恋人エミリーを誘拐し、ポーに殺人の偉業を新聞に連載するように「挑戦状」を叩きつけてきたのだった。“死体”に残された殺人鬼からのメッセージ。見逃したトリック。そして、奪われた恋人の行方を指し示す暗号。散りばめられたパズルを完成し、ヤツを捕えることができるのは、すべてを知り尽くしているポーしかいない。
史上初の推理作家 VS. ポーに魅せられた小説模倣犯! 今、命を賭けた5日間の壮絶な頭脳ゲームが始まる。

配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
2012年/アメリカ/110分/カラー/シネスコサイズ/ドルビーSRD/字幕翻訳:石田泰子
(C)2011 Incentive Film Productions, LLC. All rights reserved.

公式サイト http://www.movies.co.jp/poe5days/

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2012-3rd/poe5days/

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