『ジェーン・エア』

『闇の列車、光の旅』で長編デビューしたキャリー・ジョージ・フクナガ監督の2作目は文芸大作でありコスチューム・プレイとのことで少し驚く。けれどこれが思いのほか手堅くまとまった作品となっていて、さらに驚いた。資料によると『ジェーン・エア』は劇場用作品だけでもこれまで18作品が製作されているとのこと。個人的にはほんの何作かしか思い浮かばないが、その中でも良い感じに仕上がっていると思う。何といっても端役に至るまで巧い役者をそろえていて、この種の物語を観るにはそれだけで安心できる。監督の演出力もさることながら、『闇の列車、光の旅』に続いてカメラマンを担当するアドリアーノ・ゴールドマンの仕事が素晴らしい。


6月2日 公開
原題:Jane Eyre
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ
出演:ミア・ワシコウスカ/マイケル・ファスベンダー/ジェイミー・ベル/ジュディ・デンチ
脚本:モイラ・バフィー
原作:シャーロット・ブロンテ
撮影:アドリアーノ・ゴールドマン
編集:メラニー・アン・オリヴァー
プロダクション・デザイン:ウィル・ヒューズ=ジョーンズ
音楽:ダリオ・マリアネッリ

【ストーリー】
運命はジェーン・エアに、過酷なカードを配った。幼くして両親を亡くし、裕福だが愛情のカケラもない伯母に引き取られ、無理矢理入れられた寄宿学校では理不尽な扱いを受ける。それでもジェーンは、決して屈することなく、信念と知性で自ら望む道を切り開き、名家の家庭教師という職を手に入れる。充実した日々を送るジェーンの前に、気難しくどこか陰のある屋敷の主人ロチェスター氏が現れる。やがて二人は互いの独特な感性や人とは違う考え方に惹かれ合い、ロチェスター氏は身分の違いを越えてジェーンに結婚を申し込む。だが、彼には恐ろしい秘密があった。それは、屋敷の隠し部屋に幽閉した妻という存在だった─。

配給:ギャガ
2011年/イギリス・アメリカ/120分/ビスタ/ドルビーデジタル、ドルビーSR/字幕翻訳:古田由紀子
(C)RUBY FILMS (JANE EYRE) LTD./THE BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2011. ALL RIGHTS RESERVED.

公式サイト http://janeeyre.gaga.ne.jp/

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2012-2nd/janeeyre/

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