『カエル少年失踪殺人事件』 - T_J

韓国三大未解決事件のひとつを『殺人の追憶』『あいつの声』に続いて映画化した作品。この時点でどうしても『殺人の追憶』と比較されてしまうのは少し可哀想ではある。
実話の映画化なわけだけど、特に物語後半において幾分の脚色もあるように思える。公式な作品資料がないのでよく分からないが、物語としての結末を求めたのかもしれない。もちろん事件としては未解決であり時効も成立してしまっていて、劇中でもそのように扱われている。
けれどそんなことは置いても一本の映画として、及第点なりに面白かった。特に物語前半で事件と調査が進んでゆく描写が良かった。反面、後半からそのテンションが落ちて物語が失速してしまったように思えて少し残念。
蛇足ではあるが、公開時はデジタル上映だと思われ、少なくとも試写で観た限りではあまり感心できるクオリティの映像ではなかったのが、さらに残念だった。改善されていれば良いけれど。。。

3月24日公開
英題：Children...
監督：イ・ギュマン
出演：パク・ヨンウ/リュ・スンリョン/ソン・ドンイル/ソン・ジル/キム・ヨジン
脚本：イ・ヒョンジン/イ・ギュマン
撮影：キ・セフン
【ストーリー】
1991年3月26日統一地方選挙日、大邱近郊・トアプ山のある麓の村で、カエルを捕まえると言って出かけた5人の小学生が行方不明になる事件が発生する。事件を暴いて特ダネをスクープしようとするMBS放送のカン・ジスン、犯人像を分析するファン・ウヒョク教授、子供たちを必死になって捜しまわる刑事パク・ギョンシク。彼らはそれぞれの思惑で事件を追いかけるが、ある日、ふとしたことから疾走した子供の父親に容疑がかけられる…。
配給：コムストック・グループ
2011年/韓国/132分/カラー/スコープ/ドルビーデジタル
(C) 2011 Noori Pictures
公式サイト　http://www.cinemart.co.jp/theater/special/kaerusyounen/