『デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-』

サダム・フセインの息子という立場に乗じてモラルなき私欲の限りを尽くしたウダイ。その影武者を強要された男の物語。脚本も良いが、何と言っても二役を演じたドミニク・クーパーが素晴らしい。この作品の面白さの9割は彼の功績と言っても過言ではあるまい。劇中で描かれるウダイの行動の過激さからか“R18+”成人指定。が、実際にはもっとヒドいコトもあったそうで、脚本段階でカットされているとのこと。けれどそんなウダイの悪行についての背景とも解釈できるエピソードも描き込まれていて、そのあたりのバランスが絶妙でもある。監督はリー・タマホリ。ハリウッド大作の多い監督なのでアメリカ映画かと思ったら、ベルギー映画でした。


1月13日 公開
原題「THE DEVIL'S DOUBLE 」
監督:リー・タマホリ
出演:ドミニク・クーパー/リュディヴィーヌ・サニエ/ラード・ラウィ/フィリップ・クァスト/ミムーン・オアイッサ/ハリド・ライス/ダール・サリム/ナセル・メマジア
脚本:マイケル・トーマス
撮影:サム・マッカーディ
編集:ルイス・カルバリャール
作曲:クリスチャン・ヘンソン
美術:ポール・カービー
原作:ラティフ・ヤヒア

【ストーリー】
狂気の申し子と称される、独裁者サダム・フセインの長男ウダイ・フセイン(1964.6.18-2003.7.22)に、顔が似ているという理由で選ばれ、家族の命と引き換えに、ウダイの影武者を引き受けることとなった男がいた。彼の名はラティフ・ヤヒア。
莫大な資産と、全てを思うがままにすることを許される権力、毎夜抱き変える女たち、そして理由なき血への欲求。ウダイの飽くことなき狂気に寄り添い、生死を選ぶ自由さえ許されなかったラティフが、影武者として傍らで応え続けながら、闇の中で見たものとは?

配給:ギャガ
(C)Filmfinance VI 2011-All Rights Reserved
2011年/ベルギー/109分/カラー/シネスコ/ドルビーデジタル/字幕翻訳:林完治

公式サイト http://devilsdouble.gaga.ne.jp/

ミニパラ http://www.minipara.com/movies2011-4th/devilsdouble/

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