『ゾンビランド』

アメリカ公開時の興行成績初登場第一位を獲得し、全米『ゾンビ』映画史上No.1の収益を上げていることで話題の本作品。チラシにある「痛快エンタテインメント・ホラー」という表現がぴったりの娯楽作品になっている。監督は本作品が初長編となるルーベン・フライシャー。すでに3Dによる続編も決定しているとのこと。


7月24日 公開
原題「ZONBIELAND」
監督:ルーベン・フライシャー
出演:ウディ・ハレルソン/ジェシー・アイゼンバーグ/エマ・ストーン/アビゲイル・ブレスリン/アンバー・ハード/ビル・マーレイ

【ストーリー】
新型ウィルスの爆発的感染で人類の大半が人食いゾンビとなってしまった世界。“ゾンビの世界で生き残るための32のルール”を作り、それを慎重に実践して生き延びてきた引きこもり気味の青年コロンバスは、最強のハンターのタラハシー、したたかな処世術を身に付けた美人詐欺師姉妹ウィチタとリトルロックと出会い、ゾンビがいないと噂される、夢の遊園地を目指して悪夢のようなサバイバルを続ける。だが、それまで他人とまともに接したことのなかったコロンバスにとって、それははじめて生きている事を実感し、友情や恋も知ることのできた、かつてなく楽しい冒険の日々でもあった・・・。

配給:日活
2009年/アメリカ/88分/カラー/スコープサイズ/SRD・DTS
(C)2009 Columbia Pictures Industries. Inc, All Rights Reserved

公式サイト http://www.zombieland.jp/

ゾンビランド』というタイトルからしてチープなので日本独自タイトルかと思っていたら原題のままでした。タイトルどおり「ゾンビ」ものですが怖いシーンなんてありません。アクション、コメディ、ロードムービーラブロマンス、そして主人公の引きこもり青年コロンバスの成長物語と、何でもありのてんこもり映画でありながら一本の作品としてきちんとまとまっている。また、監督も脚本家も本作品が長編デビュー作と実績もなく制作費も決して高くないでしょうし、B級映画と言ってよい作品だと思いますが、ちょっとビックリするくらい豪華なキャスティングになっています。ウディ・ハレルソンは意外と何でも出演しそうですが、詐欺姉妹の妹役を『リトル・ミス・サンシャイン』や『私の中のあなた』のアビゲイル・ブレスリンが演じています。そして何よりもビル・マーレイが本人役で出演していることにも注目です。
正直この作品について語るべき感想や解説はありません。本作品は「ゾンビ」映画でありながら年齢性別を問わず笑って楽しむことのできる娯楽作品になっていて、改まったテーマや深い人間性を言及することもありません。深読みすれば何か出てくるかもしれませんが、わざわざそんなモノを探すよりは大勢でワイワイ言いながら観て楽しむべき作品です。友人や家族と一緒にDVDで鑑賞するのも良いですが、やはり映画館で不特定多数の人々と観るのが一番楽しい鑑賞方法だと思います。


ミニパラ http://www.minipara.com/movies2010-2nd/zombieland/

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